渡良瀬川周辺 観音山(桐生市)
2010年1月10日
太田丸山を午後4時に下り、日没が迫っているが桐生の観音山なら近いし低いので真っ暗になる前に下山できると踏んで出向くことにする。足利から桐生に入り、観音山らしき姿が見えてからは適当に路地に入って山の方向に近づいていくと地図にもあるお寺の入口を発見、その上部には広い墓地が広がり、そこそこの標高を墓地で稼げるし、里山の場合は神社や墓地から踏跡が伸びているのが一つのパターンなので、墓地から登ることにする。墓地の駐車場に車を置くのも気が引けるので麓の車道路肩に車を置いて歩き出す。
墓地終点の柵 | 尾根右手には廃?林道 |
適当に尾根に登る | 尾根西側には廃道あり |
墓地を突っ切って樹林に変貌する境界には柵が巡らしてあるがイノシシ避けだろうか。人間が通過するためのドアがないのでどうにか跨ぎ超す。尾根東側には廃林道のような広い道があるが山頂へ登る様子がないので正直に尾根を登ることにする。植生は自然林が中心だが竹も混じり、尾根を僅かに西に巻いたところに溝のような筋があって昔の登山道らしかったが、そこが一番竹の密度が濃くて歩きにくく、尾根のてっぺんを歩くことにした。地元の人は昔はここから山頂に登ったのだろうが、今は歩く人が減って廃道化したようだ。
薄暗い植林帯を登る | 露岩帯。危険は無い |
自然林から植林に変貌すると暗くなってシャッター速度は手ぶれが心配な領域になるが、肉眼ではまだまだ充分明るいので歩くのに支障はない。問題は明るいうちに帰れるかどうかだ。尾根は登るほど広がって地形が不明瞭になり、登りは上を目指せばいいが下りは要注意だ。ここは小さな山なので防寒着を入れた小さなアタクザックしか持ってきておらず目印は準備していないので、周囲の植生、地形を頭に入れながら登る。植林帯が終わると再び竹が生えた斜面になるが、ここは左から迂回した。松食い虫の被害で伐採された松の木が目立つ。さらに登ると露岩帯に出くわすが、隙間が多く岩登りをしなくても通過可能だった。
南西尾根に出ると道があった | 観音山 |
4等三角点みたいだが違うようだ | 山頂に設置された案内標識 |
傾斜が緩むと左から太い尾根が合流、下りはこの尾根を下りすぎないよう要注意だ。尾根上には明瞭な踏跡があり、まともな登山口がどこかにあるらしい。なおも緩やかに登ると北側の樹林が切れた最高点に到着、観音山山頂だった。ここは三角点は無いが地図付きの案内標識が立っており、遊歩道が整備されていた。そんな山を道がない尾根を登ってきたわけだから我ながら私らしい登り方と言えよう。
既に太陽は沈み残照があるうちに下らなければ。もちろん、ヘッドライトは持ってきているが、暗闇で先が見通せない中、あの広い尾根を正確に下れる自信はない。目印は無いが記憶を元に登ってきた尾根を正確に辿り、尾根が明瞭になれば安全地帯だ。寒風が吹き抜ける薄暗い墓地はいい雰囲気を醸し出していた。KUMO氏は真っ暗闇の墓地も歩くのだろうか。まさに物の怪もびっくりだろう。
どうにか真っ暗になる前に車に戻ることができた。今日は朝から暗くなるまで1日よく動き回ったなぁ。
所要時間 16:21 墓地入口−−16:41
観音山−−16:54 墓地入口
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